福岡に本店がある「濃麻呂」だが、はっきり言って残念としか言いようがなかった。
食べログでは高評価だが、信じられないくらい味のない店。
行く価値がないのでここであえて紹介する。
- 東京採点
- 45点
- 福岡採点
- 35点
- 店休日
- 年中無休
- 営業時間
- 11:00~26:00
- TEL
- 03-3708-2790
- 住所
- 〒158-0094
東京都世田谷区玉川3-14-6 - 金額
- らーめん:500円
替え玉:150円
HAKATA RAMEN RANKING
博多ラーメンとは、福岡市の長浜鮮魚市場近郊で発展した「長浜ラーメン」を起源とするとんこつラーメンのことである。
東京など他の都市では「博多ラーメン」と「博多長浜ラーメン」が混同しているが、実際には「博多ラーメン」と「長浜ラーメン」は異なり、クセの強い「長浜ラーメン」をより食べやすくしたものが「博多ラーメン」である。
そのため福岡では容易に「長浜」の名前を掲げることはできず、場合によっては訴訟問題に発展することもある。
ちなみに「とんこつラーメン」の発祥は福岡県久留米市の「南京千両」で、そこから九州島内にとんこつラーメンが広がっていったと言われている。
博多ラーメンの基本スタイルは、余計な具材は一切使用しない。
スープに極細ストレート麺、ネギと簡単な肉。これだけだ。
これは決してケチ臭いわけではなく、博多ラーメンのルーツに由来するものだ。
もともと博多長浜ラーメンは、競りなどに追われ時間のない漁業関係者向けに提供していた。そのため、できるだけ短時間で、より多くの人達に提供することが要求された。また、漁業関係者は男性ばかりだったため、量の問題も発生した。
これらに対応すべく編み出されたのが、この簡素なスタイルだった。
1杯あたりにかける時間を短縮するため具材を使わず、さらにゆで時間を少なくするために極細麺が選ばれた。そして1秒でも惜しいお客さんのために、麺の硬さを選べるようにした。
量の問題は、「替え玉」で解決した。これによりそれぞれが食べたいだけ食べられる、回転効率も落ちない、まさに鮮魚市場向けのラーメンが登場したのである。
その後、博多ラーメンが広まるにつれ、チャーシュー麺なども登場していくが、あくまでも基本のスタイルはこのラーメンなのである。
博多ラーメンには厳密な食べ方が存在するわけではないが、こだわりあるラーメン通はラーメンの味をしっかりと味わう食べ方をする。
ここでは、その食べ方を紹介しよう。
東京近郊にある博多ラーメン屋を、村岡の独断と偏見を持って勝手に採点。
ここで採点するラーメン屋は、「博多ラーメン」もしくは「博多長浜ラーメン」を名乗る店舗に限る。
なお、「一蘭」は福岡のラーメン屋だが、「博多」を名乗っていないため除外。「一風堂」は博多ラーメンとは認められないため。除外とする。
福岡に本店がある「濃麻呂」だが、はっきり言って残念としか言いようがなかった。
食べログでは高評価だが、信じられないくらい味のない店。
行く価値がないのでここであえて紹介する。
長浜屋台発祥、こてこての豚骨スープが売りのやまちゃん。
福岡では知る人ぞ知る名店だが、東京のやまちゃんは非常にがっかりさせる味だった。
もちろん、関東では十分に美味い部類に入るのだが、スープは薄く、博多ラーメンというよりただのとんこつラーメンに近い。
しかしながら一口目の博多らしい臭みはなんとなく博多らしい。ラーメンのスタイルも博多らしく、飾り物がない。
それでもリピートしたいとは思えない。
東京発、そして東京で勢いのある「田中商店」。
悪くはなかったが、麺の硬さに「カタ」がなく、替え玉を頼むと違う硬さの麺とともに運ばれる点に大きな減点。
飽きの来るスープに、インパクトが欲しかった。
ラーメンは博多スタイル、スープの味も純博多で高評価。
ただ、麺にスープの味が絡みついてこないのが残念だった。
麺の硬さも選べる割にゆで時間が同じだったのが気になった。
もう一歩といったところか。
関東風に味を改変したというラーメンファクトリーだったが、だるまのスープの味がしっかり継承されていた。違いと言えば若干薄めと言うところか。
シンプルな博多ラーメンはいわゆる「飾り物」の具材が入っておらず、純粋な博多ラーメンとして楽しめた。
マイナスポイントとしては、チャーシューが安物っぽい薄いものだったことと、せっかくのだるまらしい細麺なのにもかかわらずストレートになりきれていなかったこと。
食べるまでに麺がやわらかくなってしまったのと替え玉が自分で入れるシステム、紅しょうがが一包ずつのものだったこと、ラーメンだれがなかったこともあるが、いずれもフードコートだったため減点対象にはならない。
むしろフードコートでここまでの味を出せただるまには称賛を贈りたい。
この店のラーメンはちょっと時間が経つと膜が張るほどの非常に濃いスープが特徴である。またセットで注文できる焼飯がラーメンとともに食べると非常に美味しいため、オススメでもある。
福岡では支店を何店舗か出しているのだが、いずれの店舗も味が大きく落ちており、正直つきみ野店も期待をしていなかった。
だがつきみ野店は本店と違わぬ味を提供していた。濃厚なスープと細麺ストレートがからみ合って非常に美味い。
実はすでに2度訪れているが、1度目とは味が変わっているような気がしたため、味にバラつきがあるかもしれない。しかし美味しいのは変わりないので、一度訪れてみてほしい。
東京発の博多ラーメンの店のくせに長浜を謳うとはおこがましい。が、一口食べて納得してしまった。長浜を謳える味やスタイルではないが、東京の博多ラーメンとしては有り得ないくらいに美味い。
麺を福岡から取り寄せているということだったが、確かに福岡の麺そのもの、スープの味も麺に絡んできてとてもいい。
残念に感じられるところといえば、ラーメンに海苔が入っているところか。博多ラーメンに海苔は要らないし、この味に海苔は合わない。
ただそれ以外に飾り物はなく、スープも麺も高評価、海苔は要らないといえばいいので、さほど大きな減点ではない。
大塚店も存在するので、ここは一度訪れてみてほしい。